医療法人啓林堂クリニック 泌尿器科皮膚科 福岡県福岡市早良区原8-2-26 電話092-873-7877

膀胱がん(膀胱癌)の症状と検査

啓林堂クリニック泌尿器科皮膚科 福岡市早良区

膀胱がんは、膀胱粘膜を構成する移行上皮から発生する移行上皮がんがほとんどを占めます。

症状

 特徴的な症状は、無症候性血尿と呼ばれるものです。これは、痛みや頻尿などの随伴症状を伴わず、突然赤い(あるいは赤褐色の)血尿がでるものです。
 ただし、膀胱がんのすべてにこの無症候性血尿が見られるわけではなく、目に見えない潜血尿、残尿感や下腹部不快感などからも、膀胱がんが発見されることがあります。

検査方法

がんの疑いがある場合は、慎重に検査をすすめます。以下は、そのための主な検査方法です。

尿細胞診

  • 尿中に混じる細胞を顕微鏡で検査して、悪性細胞がないかを調べます。
  • 簡単(排尿してもらうだけ)ですが、がんでも、がん細胞がはがれ落ちて尿に混じらなければ、発見できません。
  • 必ず陽性になるとは限りませんので、陰性だからがんがないとも言い切れません。逆に一度でも陽性が出れば、尿路のどこかに、がんはあると考えられます。
  • 通常複数回の検査をおこないます。

超音波検査

  • echo.jpg膀胱充満時に超音波で観察します。
  • 簡単で痛みもない方法ですが、検査のタイミングが難しい(外来受診時に、尿がいっぱい溜まっているとは限らない)、膀胱内へ突出しないがん(上皮内癌)や小さいがんの診断ができないことがあります。

CTスキャナ検査

  • CT.JPG膀胱充満時に腹部(腎臓から膀胱尿道まで)を検査し、膀胱内へ突出する病変や膀胱壁の変形の有無を観察します。膀胱がんが存在した場合は、周囲や外側への広がり(浸潤)の有無、骨盤内や後腹膜へのがん(転移)の有無を確認します。当院での検査時間(入室から退室まで)は20分程度、予約の上絶食が必要です。検査後20分ほどお待ちいただければ、結果説明ができます。

膀胱内視鏡検査

  • naishikyou.jpg尿道より専用の内視鏡を挿入し、直接膀胱内を観察します。
  • 検査時間は5分程度です。検査の前に尿道より痛み止め、場合によっては仙骨麻酔をおこないます。
  • 膀胱内の観察ができますので、がんの有無や特徴、広がり、周囲の粘膜の変化など詳細がわかります。膀胱がんの検査法としては決め手となる方法です。
  • それほど痛い検査ではありません(大腸ファイバーより楽と思います)が、最初からは勧めにくい検査ではあります。

静脈性腎盂(尿路)造影

  • rentgen2.JPG造影剤の静脈注射をおこなった後、時間の経過ごとに 腹部のレントゲンを撮る方法です。検査時間は20-30 分程度で、その間に3、4回の撮影をおこないます。単純レントゲンではわからない尿の流れが描出されます。
  • 尿路(腎盂、尿管、膀胱、尿道)は移行上皮という粘膜があります。膀胱がんの大部分はこの粘膜から発生しますので、膀胱がんが見つかれば、膀胱以外の移行上皮にもがんができている可能性もでてきます。
  • この検査は腎盂や尿管の状態がわかりますので、これらの部位の観察に有用な検査となります。
  • 検査は静脈注射とレントゲンですので、それほど大きな負担にはならないと思います。最近は、副作用の少ない造影剤が用いられ、尿路造影では用いる量も少ないので、副作用の発生は非常に少ないですが、腎機能が悪い方やアレルギー体質の方は(もちろんそれ以外の方でも)、注意しておこなう必要があります。

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