医療法人啓林堂クリニック 泌尿器科皮膚科 福岡県福岡市早良区原8-2-26 電話092-873-7877

前立腺肥大症の症状と検査

啓林堂クリニック泌尿器科皮膚科 福岡市早良区

前立腺肥大症の症状


 前立腺は膀胱のすぐ下にあり、膀胱から出てすぐの尿道を取り巻いています。年齢とともに前立腺が肥大する人がおり、肥大した前立腺が尿道を圧迫することで、尿の出具合が悪くなります。
 尿の勢いが弱くなる、排尿時間が長くなる、出始めるまでに時間がかかるようになるなどの症状が出現します。症状が進むと、急に尿が出なくなる尿閉や尿毒症、腎不全を引き起こします。また、膀胱刺激が出現し、頻尿、特に夜間頻尿、切迫性(こらえ性がなくなる)頻尿などを起こします。
 様々な症状が出るので、これらの症状を、刺激症状と排出症状に分けて、整理しながら問診します。実際の症状をアンケート方式で回答をもらい、点数化し重症度の指標にする方法もあります。当院でも採用しています。

前立腺肥大症の検査


 様々な方法がありますが、以下に代表的な検査方法を述べます。当院では、すべて施行可能です。

触診

お尻より前立腺を触診します。肥大した前立腺は弾力性があります。がんの場合は硬いしこりとして触れます。炎症の場合は痛みを感じます。

尿流動態検査

尿の勢いがないといっても、どの程度悪いのかは、説明しにくいものです。この検査は、専用の便器に排尿してもらうと、センサーが勢いを感知し、グラフや数値として結果を出します。最大尿流率、平均尿流率、最大になるまでの時間などいくつかの指標がありますので、それを参考に排尿障害の程度を評価します。
その時々にて尿のたまり方や状態が違いますので、あくまでも参考値で、数回おこなう場合があります。排尿するだけの簡単な検査ですので気軽に受けて下さい。

残尿測定

排尿後の膀胱の残りを調べます。自分では残っていないように感じていても、意外と残っている場合があります。逆に残っている感じがしているだけの場合もあります。
残尿がある場合、あるいは増加傾向にある場合は、治療による効果が上がっていないことが考えられますし、手術を受けた方がよい場合がでてきます。
測定は、実際に尿道からカテーテル(管)をいれて測定する場合もありますが、当院では超音波を用いて測定しますので、痛くありません。

経直腸的前立腺超音波

腹部からおこなう通常の超音波(エコー)では、前立腺の詳細は分かりません。肛門より専用のプローベを用いておこなう前立腺専用の超音波検査です。ほとんど痛くありません。5分程度で終了します。
これによって、前立腺の内部の情報を得ることができます。肥大症の推定重量を計測することも可能です。がんとの区別にも有用な検査です。

レントゲン検査

肥大症や排尿障害の場合には、主に逆行性尿道造影検査を施行します。
尿道の情報が得られますので、前立腺による尿道圧迫の程度が分かります。また、尿道狭窄症との区別に用います。
なお、排尿障害が重症の場合は、上部尿路(腎、尿管)へのダメージを来していることがあります。この評価には、静脈性腎盂造影(尿路造影)検査をおこないます。

内視鏡検査

尿道と膀胱を実際に専用のカメラで観察します。
前立腺部尿道が、周囲の前立腺によって圧排されている程度を観察します。また、長年の排尿障害が続いている場合は、膀胱の変化も予想されますので、あわせて観察します。
内視鏡手術を予定されている方は、あらかじめ尿道の状態を観察し、切除予定部位のチェックします。

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